はじめに:いざ付き合ってからでは遅いこともある
「理想の相手に出会えた!」と思っても、いざ将来の話になると、
「地元に戻りたい人と、都会で働きたい人」「海外志向の人と日本にずっといたい人」など、住む場所に関する価値観の違いで悩むカップルは少なくありません。
「住む場所」は日常生活のすべてに関わる重要な要素。
仕事・子育て・家族との関係など、さまざまな側面に影響するからこそ、結婚を見据えるなら早めに考えておきたいテーマです。
前回の記事では、「子供」に関する価値観についてお伝えしました:

今回はそれに続く「住む場所」について、価値観の整理や話し合うときの視点をご紹介します。
結論:住む場所の希望は、具体化するほど判断しやすくなる
パートナー探しにおいて、「この人と一緒にいたい」と思えるかどうかももちろん大切ですが、
人生の方向性があまりに違うと、どちらかが我慢し続ける関係になってしまうこともあります。
住む場所に関しては、最初は「どこでもいい」と思っていても、
いざ結婚や出産、介護、転職などのライフイベントが見えてくると「やっぱり実家の近くにいたい」「地元に帰りたい」「自然の多い場所で暮らしたい」など、思いが強くなる人も少なくありません。
だからこそ、「今から相手を探すなら、住む場所に関する価値観が近い人を探すこと」は、将来の安心にもつながります。
「住む場所」について具体的に考えるポイント
都会?地方?海外?自分の希望を言語化してみよう
まずは、自分がどんな暮らしを望んでいるのかを整理してみましょう。
以下のような観点から、自分にとっての理想の「住む場所像」を掘り下げていきます。
- 都会 or 地方:便利さ vs 静かさ。仕事の選択肢、育児環境など
- 実家の近く or 遠くでもOK:親との距離感、介護やサポートの可能性
- 海外移住への興味は?:英語力、国際結婚、文化への適応
- 転勤のある仕事 or 定住志向:柔軟に引っ越せるか、それとも腰を据えたいか
- 在宅ワーク可能かどうか:働き方によって、住む場所の自由度は変わる
「どこでもいい」と思っている人も、一度言葉にしてみることで、「実は静かな環境が落ち着く」「自然が近い方がリラックスできる」など、無意識の理想像に気づくことがあるかもしれません。
相手の希望や背景もリサーチしてみよう
パートナー候補となる人が、
- 転勤族
- 地元に強い思い入れがある
- 留学や海外勤務の経験がある
- 家業を継ぐ予定がある
といった場合は、その人にとって「住む場所」がどういう意味を持っているのかを理解することが重要です。
表面的な情報だけでなく、「なぜその場所にこだわるのか?」という背景を知ることで、すり合わせがしやすくなります。
たとえば、
- 「親の介護が近い将来必要になるかもしれない」
- 「自然の多い場所で子育てしたいという夢がある」
- 「日本ではできない仕事をしたいと思っている」
など、根本の価値観に触れられれば、「思っていたのと違った」と後悔するリスクも減らせます。
矛盾するものを求めていないかチェック
たとえば公務員やお医者さんは婚活で人気の職種。でも、その中には転勤や転居が難しい働き方をしている方もいます。極端な例ですが、
- 公務員と結婚したい。そして世界を旅して暮らしたい!
- 海外出張で世界を飛び回っていて素敵!将来は時短勤務で子育てに協力してほしい
- 激務で高年収の職種の彼と、年収をキープしたまま地方移住したい
…といった、実現の難しい組み合わせで理想を描いていないかもチェックしてみましょう。
理想と現実のすり合わせ方:大切なのは柔軟性と対話
理想を持つことは大事ですが、すべてが叶う相手に出会えるとは限りません。
また、自分の希望も年齢やライフステージによって変化します。
だからこそ大切なのは、「お互いの理想を知ったうえで、どう折り合いをつけていくか」を考える姿勢です。
たとえば:
- 「都心で働きたい私」と「地元に帰りたい彼」が出会った場合
→ しばらくは都心で同棲、将来的には地元近くでリモート勤務を検討 - 「海外志向の彼」と「日本にいたい私」
→ 子供ができるまでは海外で暮らす、その後は教育環境を考えて日本へ
このように、お互いの「ゆずれない部分」と「調整できる部分」を知ることで、選択肢は広がります。
まとめ:人生の土台になる「場所」だからこそ、丁寧に考えておこう
「住む場所」は、毎日の暮らしに直接かかわる、大切な土台です。
だからこそ、自分にとっての理想と現実のバランスを考えながら、将来を共にしたいと思える相手を見つけることが大切です。
- どんな場所で、どんな暮らしをしたいのか
- どこに住むことで、自分が一番自分らしくいられるのか
- その暮らしを、誰となら実現できそうか
そんな視点でパートナー探しを進めていくことで、「好き」だけでは築けない、安心と納得のある未来が見えてくるはずです。
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